宿便の対処方法

宿便は、腸内に食物や腸内細菌の死骸に由来する老廃物が長期にわたり滞留している状態ですから、身体にとっていいことは何もありません。

 

一般的に、宿便対処法とされているのは、薬剤による排泄、運動による排泄促進、水分補給や食物繊維摂取などによる排泄補助を中心に、定期的な朝晩の排泄習慣をつけるなど普段からの対処方法があります。

 

但し、これらの方法は宿便が比較的軽い症状の時には有効となるのですが、宿便症状の重い人では特に薬剤に依存しがちな傾向となってしまいます。これはますます腸の排便反射機能が悪化することにもつながります。

 

一定期間断食をするという方法もあるのですが、これは毎日仕事のある人や特に肉体労働者などには適していません。ここでよく活用されているのがクリニックや民間療法での腸内洗浄です。

 

薬剤が不要で家庭や旅行先でも簡単にできるのが水便秘解消法ですが、これは他の疾患がある人や妊産婦の人は事前に医師に相談すべきでしょう。ちなみにコーヒーや酵素の使用は医学的に無意味だとされています。

 

ここで宿便のイメージを正しておきますが、腸壁にこびり付いている便と言っていますが、実際には胃腸の処理能力を超えたために長期間滞留している排泄内容物という方が正確で、断食の際にも排出される宿便と呼ばれるものも、腸内粘液や消化液、腸から脱落した古い上皮細胞から増殖した腸内細菌が含まれています。但し、改善するに越したことがないのは当然です。